過去の名勝負を振り返る★レジェンド
将棋のプロ棋戦を応援する将棋キュレーションサイト「ロックショウギ」は2010年ごろからの対局に関して掲載しております。過去の名勝負を「レジェンド」というネーミングをつけて随時追加しています。
3連敗からの4連勝で史上初の永世竜王誕生!
第21期竜王戦七番勝負 渡辺明竜王 – 羽生善治名人(2008年)
2004年から竜王戦6連覇を果たしていた渡辺明竜王。挑戦者は過去6度の竜王に輝いている羽生善治名人。初代永世竜王をかけたシリーズは、3連敗からの4連勝というタイトル戦史上初となる大逆転で、渡辺竜王が初めての永世竜王に!第21期竜王戦七番勝負
対局者・局数 | 第1局 10月18日19日 |
第2局 10月30日31日 |
第3局 11月13日14日 |
第4局 11月26日27日 |
第5局 12月4日5日 |
第6局 12月10日11日 |
第7局 12月17日18日 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
渡辺明竜王 | ● | ● | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | 防衛 |
羽生善治名人 | ○ | ○ | ○ | ● | ● | ● | ● | |
一手損角換わり | 相矢倉 | 一手損角換わり | 相掛かり | 相矢倉 | 急戦矢倉 | 急戦矢倉 |
“藤井システム”が将棋界を席巻
第11期竜王戦七番勝負 谷川浩司竜王 – 藤井猛七段(1998年)
第11期竜王戦の挑戦者は、4組優勝から勝ち上がり、挑戦者決定戦で羽生善治四冠を破った藤井猛七段。居玉のまま攻めまくる四間飛車の新戦法「藤井システム」で七番勝負でも圧倒し、ストレートでタイトル初獲得。翌年以降、竜王戦初の三連覇を果たす。第11期竜王戦七番勝負
対局者・局数 | 第1局 10月15日16日 | 第2局 10月28日29日 | 第3局 11月5日6日 | 第4局 11月18日19日 | |
---|---|---|---|---|---|
谷川浩司竜王 | ● | ● | ● | ● | |
藤井猛七段 | ○ | ○ | ○ | ○ | 奪取 |
四間飛車 | 相振り飛車 | 四間飛車 | 四間飛車 |
「怪童」村山聖
「東の羽生、西の村山」と羽生善治と並び称されながら29歳で逝った将棋棋士・村山聖(さとし)史上初七冠制覇がかかった最後の砦
第44期王将戦七番勝負 谷川浩司王将 – 羽生善治竜王名人(1995年)
六冠を制覇し、羽生善治竜王名人の史上初七冠制覇がかかった第44期王将戦。最後の砦となった谷川浩司王将は、第1局後に起こった阪神淡路大震災の逆境を跳ねのけ、羽生七冠を阻止。第44期王将戦七番勝負
対局者・局数 | 第1局 1月12日13日 | 第2局 1月23日24日 | 第3局 2月1日2日 | 第4局 2月14日15日 | 第5局 2月27日28日 | 第6局 3月13日14日 | 第7局 3月23日24日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
谷川浩司王将 | ○ | ○ | ● | ● | ○ | ● | ○ | 防衛 |
羽生善治竜王名人 | ● | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ● | |
ひねり飛車 | 相矢倉 | 相矢倉 | 相矢倉 | 相矢倉 | 相矢倉 | 相矢倉 |
七度目の挑戦で悲願の50歳名人!
第51期名人戦七番勝負 中原誠名人 – 米長邦雄九段(1993年)
棋聖戦は永世位を獲得するなど他棋戦では活躍していた米長邦雄九段。名人戦七度目の挑戦で、宿命のライバル・中原誠名人からストレートで奪取し、49歳11ヶ月での名人誕生。(翌年、羽生善治に五冠目を奪われる。)第31期名人戦七番勝負
対局者・局数 | 第1局 4月12日13日 | 第2局 4月26日27日 | 第3局 5月11日12日 | 第4局 5月20日21日 | |
---|---|---|---|---|---|
中原誠名人 | ● | ● | ● | ● | |
米長邦雄九段 | ○ | ○ | ○ | ○ | 奪取 |
相掛かり | 相矢倉 | 相掛かり | 相矢倉 |
歴代名人をすべて破り18歳の天才が初優勝!
第38回NHK杯(1988年)
圧倒的な勝率で勝ちまくっていた若干18歳の羽生善治五段。大山康晴十五世名人、加藤一二三九段、谷川浩司名人、中原誠棋聖と歴代名人を尽く破りNHK杯初優勝。羽生加藤戦の伝説の▲5二銀など、羽生時代到来を予感させるシリーズ。- 第38回NHK杯3回戦 第3局 ▲羽生善治五段 – △大山康晴十五世名人
- 第38回NHK杯準々決勝 第1局 ▲羽生善治五段 – △加藤一二三九段
- 第38回NHK杯準決勝 第1局 ▲谷川浩司名人 – △羽生善治五段
- 第38回NHK杯決勝 ▲羽生善治五段 – △中原誠棋聖
時代は大山から中原へ!
第31期名人戦七番勝負 大山康晴名人 – 中原誠十段(1972年)
12連覇していた大山康晴名人に挑戦する第31期名人戦。挑戦に名乗りを上げたのが、A級を全勝で勝ち上がった中原誠十段・棋聖。名人戦初挑戦で名人位を奪取し、翌年以降名人戦9連覇を果す。時代は大山時代から中原時代へ移った歴史的なシリーズ。第31期名人戦七番勝負
対局者・局数 | 第1局 4月7日8日 | 第2局 4月18日19日 | 第3局 4月27日28日 | 第4局 5月9日10日 | 第5局 5月18日19日 | 第6局 5月30日31日 | 第7局 6月7日8日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大山康晴名人 | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ● | |
中原誠十段 | ○ | ● | ● | ○ | ● | ○ | ○ | 奪取 |
三間飛車 | 中飛車 | 四間飛車 | 中飛車 | 三間飛車 | 三間飛車 | 中飛車 |
内藤の3三角空中戦法が炸裂!
第15期棋聖戦五番勝負 中原誠棋聖 – 内藤國雄八段(1969年)
三連覇中だった中原誠棋聖。第15期棋聖戦に挑戦したは「自在流」と呼ばれる内藤國雄八段。現代の後手番横歩取りの定跡となっている「横歩取り3三角空中戦法」をあみ出し、二度目のタイトル挑戦で初の栄冠に輝く!第15期棋聖戦五番勝負
対局者・局数 | 第1局 12月17日 | 第2局 12月27日 | 第3局 1月9日 | 第4局 1月19日 | |
---|---|---|---|---|---|
中原誠棋聖 | ○ | ● | ● | ● | |
内藤國雄八段 | ● | ○ | ○ | ○ | 奪取 |
相掛かり | 横歩取り | 相掛かり | 横歩取り |
宿命のライバル、名人戦初対決!
第12期名人戦七番勝負 大山康晴名人vs升田幸三八段(1953年)
第11期名人戦で木村義雄名人から名人位を奪取した大山康晴名人。挑戦者に名乗りを上げたのが、名人戦ニ度目となる「宿命のライバル」升田幸三八段。体調が芳しくなかった挑戦者は力を出し切れずに、4勝1敗で大山名人が初防衛を果す。第12期名人戦七番勝負
対局者・局数 | 第1局 4月13日14日 | 第2局 4月27日28日 | 第3局 5月11日12日 | 第4局 5月25日26日 | 第5局 6月8日9日 | |
---|---|---|---|---|---|---|
大山康晴名人 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | 防衛 |
升田幸三八段 | ● | ● | ○ | ● | ● | |
相掛かり | 相矢倉 | 相掛かり | 相掛かり | 相掛かり |
将棋史に残る「陣屋事件」勃発!
第1期王将戦七番勝負 木村義雄名人vs升田幸三八段(1951年)
毎日新聞主催で新設された王将戦第1期七番勝負。勝負は第5局で升田八段がタイトルを獲得。必ず七番まで指す「指し込み制」のルールが災いし、時の名人・木村義雄が香落ちで対局しなければならない第6局。升田八段が対局を拒否をしたという「陣屋事件」として有名。第1期王将戦七番勝負
対局者・局数 | 第1局 12月11日12日 | 第2局 12月21日22日 | 第3局 1月15日16日 | 第4局 1月28日29日 | 第5局 2月11日12日 | 第6局 2月18日19日 | 第7局 3月30日31日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
木村義雄名人 | ● | ● | ○ | ● | ● | 不戦勝 | ● | |
升田幸三八段 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | 不戦敗 | ○ | 初代 |
相矢倉 | 角換わり | 角換わり | 角換わり | 角換わり | (陣屋事件) | 角換わり |